はじめに
タイトルそのままです。最近観た映画の感想やら何やらを雑多に語るブログです。チョー簡潔or思うままに書いていきます✍多少の読みづらさ・説明不足・テキトーな文章はご了承ください🥺
ネタバレはしません。作品のオチに関する部分は極力避けて書きます。
今回レビューする作品は、
①なんか怖いと思って観てたら、途中からは背筋が凍りつくサスペンス・ホラー
②男のロマン全開でヒャッハーしながらドンパチする西部劇アクション
③胸糞に胸糞を乗せて、さらに胸糞を積み重ねていく復讐劇ミステリー
④そういえば観るのスッカリ忘れていたマーベル映画
計4つの作品です💨
各作品ごとに以下の3点に触れていきます✍
①作品情報
②あらすじ
③感想
じゃあ、早速いきましょう💨
ゲット・アウト
①作品情報
公 開 日 :2017年
受 賞 歴 :アカデミー賞脚本賞受賞、作品賞および主演男優賞ノミネート
映画ジャンル:ホラー
主要キャスト:ダニエル・カーヤ、アリソン・ウィリアムズ
②あらすじ
写真家の黒人青年クリス(演:ダニエル・カーヤ)は、白人の恋人ローズ(演:アリソン・ウィリアムズ)の実家がある”白人の村”を訪れる。村に到着すると、ローズの家族たちはクリスを喜んで迎え入れた。ローズの家族や近隣の住人たちは基本的に白人だが、中には黒人の姿も数名見えた。けれど、黒人たちの様子がなんかおかしい。なんか変。なんか不気味。こうして、「なんか、なんか」と疑問を思い続けたクリスは、”なんか”どころではない惨劇に襲われるのだった……。
③感想
演出・脚本がサイコーな作品でした。
この作品、冒頭約20分後以降は心の余裕が消えます。序盤から”なんか怖い”の演出を連発してきます。しかも、不意にやってくる。「ホラー映画だから、恐怖演出見せてなんぼやろ」とツッコミを入れたくなる気持ちは分かりますが、この作品は直感的に怖いと感じる作品ではないのです。ホラー映画って、幽霊などの現実世界で見れない架空の映像が視覚的に怖いじゃないですか。でも、この作品は、現実世界で見る人間の行動が普通より少し常軌を逸していてるのです。それが”なんか怖い”のです。普段会ってる人が突然、性格が微妙に変わってしまったみたいな感じです。
で、”なんか怖い”と思って観続けていたら……メッチャ怖くなりました👻急ピッチでホラー要素が上昇しました。それに追随して怒涛のストーリー展開を見せる脚本もこれまた見事。体感時間50分ぐらいの勢いで、この映画は進んで幕を閉じます💨ジョジョのメイド・イン・ヘブンを喰らったかのように。それぐらい時間を忘れさせる展開が次から次へと起こります。アカデミー賞で脚本賞を受賞するのも頷けます👍
さらに、この作品は社会風刺の要素も盛り込んでいます。「あらすじ」の部分で、あえて「黒人」や「白人」と表記している理由がコレです。「どうせ人種差別的なことだろ?」と予想した方もいますが、その予想を遥かに超える映像が待ってますよ(笑)
この作品をまとめると、テイストの違うホラー演出、怒涛の展開を見せる脚本、さらには社会風刺を織り交ぜた”映画ジャンルの幕ノ内弁当”です。ホラーを楽しむもヨシ、ストーリーの展開や中身を重視して観るのもヨシ。エンタメ作品であり、エンタメの枠を超えた作品でもありますので、多くの方が楽しめる作品だと思います👍
ジャンゴ 繋がれざる者
①作品情報
公 開 日 :2012年
受 賞 歴 :アカデミー賞脚本賞および助演男優賞受賞、作品賞ノミネート
映画ジャンル:西部劇アクション(作品の舞台は南部だけどね)
主要キャスト:ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソン
②あらすじ
舞台は、奴隷文化が蔓延する南北戦争直線のアメリカ南部。黒人奴隷だったジャンゴ(演:ジェイミー・フォックス)は賞金稼ぎのシュルツ(演:クリストフ・ヴァルツ)と共に生き別れた妻を探す旅に出る。やがて、妻の居所を掴み、ミシシッピにある奴隷商人キャンディ(演:レオナルド・ディカプリオ)の元へ辿り着く。妻を奪還すべく、スーパー・ドンパチ・バトルの幕が切って落とされる。
③感想
一言で表現するなら、男が好きそうなロマンあふれる痛快なアクション・エンターテインメントです。ちょっと突き詰めて言えば、中二病精神を忘れない男たちの狂宴です。
爽快感極まる銃撃アクションは観てるだけで楽しいです。人の血がド派手にブシャーと飛び散りますが、個人的にはグロく感じることはありませんでした。なぜか、カッコよさ&面白おかしさを感じ、「これぞ、エンタメ」と謎の感銘(?)を受けました。
この作品には奴隷文化の表現が多々あります。白人に支配される黒人が克明に描かれ、弱者は強者に支配される構図が映し出されます。その不条理にひるむことなく、敵を倒していくジェイミー・フォックスとクリストフ・ヴァルツがバトル系の少年漫画に近い雰囲気をしてると思いました。
タランティーノ作品特有の登場人物たちによる長ったらしいトークも健在です。物語の横道に逸れますが、これがなぜか面白いんですよね。無駄を無駄に思わせないって感じです。
この映画を観て思ったのは、今まで触れた以下3つの好きなエンタメ作品に似てると思いました👇
風景や街並み、登場人物の服装等々は『レッド・デッド・リデンプション』ぽかったです。『レッド・デッド・リデンプション』の主人公をチャッカリ混ぜても違和感なさそうでした。
ホントは監督のタランティーノ氏がロックスター・ゲームズに時代考証を依頼したのではないかと私は勝手に疑っています(笑)
権力と暴力を手にした強者が弱者を支配する奴隷文化の世界観が『北斗の拳』に似てると思いました。
実は、武論尊先生の手が加えられていたのではないかと疑っています(笑)
演出、登場人物の会話、アクションシーンはデビルメイクライでした。ユーモアとスタイリッシュが絶妙に繋ぎ合わされてます。全く見飽きることがありません。映画の尺は約2時間30分ですが、あと1時間ぐらいは観てられる気がします。
というわけで、私にとって『ジャンゴ 繋がれざる者』は、今まで触れた好きなエンタメ作品の旨味を融合して凝縮した作品でした。もうね、ロックスター・ゲームズが用意した舞台、武論尊先生が生み出した脚本にダンテ監督が演出を担当したように感じますね。実際にダンテが撮影現場で映画監督したら、おしゃべり止まらなくて撮影がメッチャ中断してそう(笑)
ともかく、何にせよ、メッチャ面白いアクション映画です。
告白
①作品情報
・公 開 日 :2010年
・受 賞 歴 :第34回日本アカデミー賞 最優秀作品賞、優秀主演女優賞(松たか子)、優秀助演男優賞(岡田将生)、優秀助演女優賞(木村佳乃)
・映画ジャンル:イヤミス(”イヤ”な気分になる”ミステリー”の略)
・主要キャスト:松たか子、岡田将生、木村佳乃、橋本愛、藤原薫、西井幸人
②あらすじ
舞台は、とある中学校。終業式を迎えた1年のB組のホームルーム時、担任を務める教師・森口悠子(演:松たか子)が生徒たちへ向けて衝撃的な”告白”を語る。
「私はシングルマザーです。私の娘は死にました。警察は事故死と判断しました。でも、事故死ではありません。このクラスの生徒に殺されたんです」
森口の告白を聞いた生徒たちは驚愕し、教室内は騒然となる。続けて、森口は、我が子を殺された恨みを晴らすべく、加害者生徒たちへ復讐することを宣言する。こうして、森口の凄惨な復讐劇が幕を上げたのだった。
森口の告白は教室内に大きな波紋を呼んだ。生徒たちは、森口の娘を殺した生徒に、制裁と称してイジメの限りを尽くすようになる。さらには、加害者とその家族も狂い始め、森口の周囲にいる人間たちは混沌に陥る。
果たして、森口が仕組んだ復讐劇の先には何が待っているのか……。そして、この物語に救いはあるのだろうか……な~んてね(笑)
③感想
私が大好きな”胸糞映画”に当てはまる作品です。
終始、画面に映るのは胸糞な描写だけです。
・松たか子さん演じる主人公の緻密に寝られた復讐計画。1つ1つの言動および行動。
・加害者生徒2人が、人間としての一線を越えて殺人を犯した理由。
・事件の全貌を知らずに、明るく生徒に接する姿が無神経に見えてしまう熱血教師役の岡田将生さん。
・正義の旗を掲げ、粛清と称して加害者の生徒を徹底的にイジメ抜くクラスメイトたち
・殺人を犯した息子がおかしくなり、やがては自分も狂い始める加害者の母親役の木村佳乃さん
まともな人間がほぼ存在しません。主要人物は、基本的にサイコパスorソシオパスのどちらかに精神は染まってます。唯一、まともだったのは岡田将生さん演じる教師ぐらいでしょうか?終始一貫して、悪魔が宿った人間たちの群像劇が繰り広げられます。観てて胸糞である。(褒め言葉。)でも、結局は誰もが松たか子さんの掌で踊っているだけである。これまた胸糞である。(サイコーに褒め言葉。)
あと、すごく印象に残ったのが、松たか子さんの以下2つのセリフです。
・ドッカーン!!!
・な~んてね♪
口に胸糞の神様が乗り移ったぐらい胸糞な言いっぷりでした。(最上級の褒め言葉。)もうここまで来たら、胸糞を通り越して一種の”爽快感”まで生まれてますね(笑)
サイコーに胸糞要素が詰まりに詰まって凝縮された群像劇です。必ずとまではいきませんが、翌日が休暇の場合に観てみましょう👀
この作品は、私のブログ記事『胸糞映画コレクション』でも紹介してます。
マイティ・ソー ダーク・ワールド
①作品情報
公 開 日 :2013年
受 賞 歴 :なし
映画ジャンル:アクション
主要キャスト:クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ビドルストン
②あらすじ
長年の眠りから目覚めたダークエルフの支配者マレキス。(演:クリストファー・エクルストン。)マレキスは宇宙を支配するため、マイティ・ソー(演:クリス・ヘムズワーズ)が住むアズガルド、そして、マイティ・ソーの恋人ジェーン(演:ナタリー・ポートマン)が住む地球に向けて進軍を開始する。マレキスの野望を阻止するため、マイティ・ソーはとある人物に力を借りる。その人物は、弟でありながらアベンジャーズ最大の宿敵であるロキ(演:トム・ビドルストン)だった。
③感想
マーベル・シネマティック・ユニバースの作品は、『アイアンマン』・『キャプテン・アメリカ』・『アベンジャーズ』を中心に観てるのですが、『マイティ・ソー』はほったらかしてました(笑)
この作品のキモはソーとロキの共闘ですね。敵同士の兄弟が肩を並べているだけでゲキアツです。
私、敵同士だったキャラクターが手を組む展開が大好きなんですよ💛他の作品で言えば、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャックとバルボッサの関係とか『三國志』の曹操と孫権の関係とか『進撃の巨人』の”あのキャラクター”とか。(『進撃の巨人』はネタバレ防止のためにぼかします。)皆さんも”敵同士の共闘”と聞いて、思い浮かべた作品があるはずです。
逆に、味方だったキャラクターが敵対する展開も大好きです💛
上記画像の「キャプテン・アメリカVSアイアンマン」然り、『三國志』の曹操と孫権とか、『進撃の巨人』の”あのキャラクター”とか。
人間関係の変化はストーリー展開の起点になるから熱くなるのかもしれませんね。