『グラスホッパー』公式サイトより引用
はじめに
2015年、伊坂幸太郎さんの人気小説『グラスホッパー』が実写映画となってスクリーンに現れました。生田斗真さんを主演に、ジャニーズの後輩・山田涼介さんとハリウッドで活躍する浅野忠信さんが脇を固め、錚々たる出演陣で映像化されました。
映画『グラスホッパー』公開から約6年。なんと、同じく伊坂幸太郎さんが執筆した『グラスホッパー』の続編『マリアビートル』の実写映画の製作がスタートしました🎉
だが、しかーしっ‼
そのキャスティングがトンデモなかった……。『マリアビートル』と『グラスホッパー』と主人公は全くの別人です。なので私は「グラスホッパーの主演は生田斗真さんだったけど、今度は誰だろ?ジャニーズ繋がりでアクションスターの岡田准一さんが到来か?」と勝手な予想を立てました。
フタを開けてみると、私の予想は全くもって外れました💦かすりさえしませんでした。『マリアビートル』の主演を務めるのは、誰もが予測できない超大物スター俳優だったのです‼ですので、この興奮を誰かに伝えたくてブログを書きました。はい、完全なる自己満足です(笑)
しかし、単に『マリアビートル』の主演を紹介するだけでは、ニュースのコピペになってしまいます。
そこで、
この記事では以下の3点から『グラスホッパー』および『マリアビートル』を書き、どんな物語なのか、そして主演が誰に決まったかをお伝えしようと思います🖊
- 『グラスホッパー』の原作と実写映画って、どんな感じ❔
- 続編の『マリアビートル』って、どんな話❔
- 実写版『マリアビートル』の主演を務めるのは誰やねん❔
あと、忘れないうちに最初に言っておきます💨
👇
『グラスホッパー』と『マリアビートル』は………
マジでオモロイ👍
グラスホッパーとは❔
まず、「グラスホッパーって何だ❔」という方もいるので、『グラスホッパー』の原作について必要最低限でお話しします。そのあと、実写化された映画について触れていきます。
原作は❔
📌原作『グラスホッパー』の情報
作者:伊坂幸太郎(本屋大賞など、数多くの受賞を手にした有名作家)
出版:2004年に角川書店から出版
受賞:第132回直木賞ノミネート
逸話:作者が「今まで書いた小説の中で1番達成感があった」とコメント
作品の構造は❔
簡単にまとめると、殺し屋や裏社会の組織に属する人々が続々と登場して交わっていく話。
「殺し屋」や「裏社会の組織」と並べると物騒なイメージがありますが、そんなことはありません。実際の中身は、登場人物たちが軽妙洒脱な会話を交わしながら主人公たちの苦悩や人生観を描く人間性の高い群像劇です。
しかし、ただの群像劇では終わりません。伊坂さんのファンの方々ならご存じかと思いますが、この『グラスホッパー』にも他の伊坂作品同様、多くの伏線が張り巡らされています。序盤に散りばめられたピースが徐々にはまっていき、終盤にはアッと驚く形で完成されるパズルのような作品になっています。ですので、群像劇としてだけではなく、純粋にエンタメとしても読むことができます。
物語の内容は❔
物語の内容について、以下の順番でお話しします。
・概要
・登場人物
・あらすじ
概要
前章の「グラスホッパーとは?」でも触れましたが、この物語は殺し屋と裏社会の組織が暗躍する闇の世界を舞台とした群像劇です。
物語は、闇の世界に生きる3人の主人公の視点から語られます。主人公たち3人は、誰一人も互いに面識を持っていません。完全に見ず知らずの他人です。物語は、この状態からスタートします。そして、物語が進むにつれて各々の居場所にいた3人がとある共通の地点へ向かって交錯していきます。
登場人物
主人公たちを簡単に紹介します。
○鈴木
妻(映画では婚約者)を裏社会の組織に殺された元学校教師。復讐のため、妻を殺した裏社会の組織に入社し、復讐の時を狙う。だが、その復讐は無情にも「押し屋」と呼ばれる殺し屋から横取りされてしまう。
○蝉
ナイフを自在に操り、ターゲットを抹殺する若き殺し屋。口が悪いうえ、やかましい。
○鯨
ターゲットを自らの意思で自殺させる能力を持った殺し屋。通称・”自殺屋”。自分が自殺させた人間たちが亡霊となって現れる幻覚を発症している。
この他にも殺し屋や裏社会の組織の人間たちが続々と登場します。
あらすじ
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに……。「鈴木」「蝉」「鯨」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
グラスホッパーの裏表紙より 引用
実写映画としての『グラスホッパー』
📌作品情報
公開:2015年
監督:瀧本智行
配役:鈴木→生田斗真
蝉→山田涼介
鯨→浅野忠信
📌特徴を挙げるなら以下の通り。
・原作の物語から改変が目立つ
・アクションシーン多用(原作にはありません)
・登場人物たちの苦悩や人生観の描写は原作より薄い
・見ず知らずの主人公3人が徐々に交錯していく点は同じ
総評すると、原作小説を下地に群像劇からアクション・サスペンス寄りに路線がズレた作品です。
個人的に、これはこれで好きです。「蝉」役の山田涼介さんのアクションがカッコよかったので👍山田涼介さんは、映画『暗殺教室』では暗殺の素養を身につける「渚」というキャラを演じており、「渚」の覚醒した姿が『グラスホッパー』の「蝉」だとネタにされています(笑)
また、菜々緒さんの悪女役が光っていた所も大好きです✌
余談
実はコミック版もあります📖全3巻なので速攻で読めます。ただし、小説とはストーリーとオチに若干の変更があります👆
マリアビートルとは❔
さて、この度製作が動き出した『グラスホッパー』の続編にあたる『マリアビートル』とは何なのかを話します。
原作は❔
📌原作『マリアビートル』の情報
作者:同じく、伊坂幸太郎
出版:2010年に角川書店から出版
受賞:第7回”大学読書人大賞”受賞
作品の構造は❔
簡単にまとめると、殺し屋や裏社会の組織に属する人々が続々と登場して交わっていく話です。グラスホッパーと同様ですが、共通点と相違点が存在します。
📌グラスホッパーとの共通点
・登場人物の会話は軽妙洒脱
・複数の登場人物から描かれる群像劇
・殺し屋や裏社会の組織が続々と出現
・グラスホッパーと世界が繋がっている
📌グラスホッパーとの相違点
・舞台が密室(新幹線)⇦重要
・登場人物によっては互いを知っている
・多重に張り巡らされた”伏線てんこ盛り”の超エンターテインメント⇦重要
『グラスホッパー』と『マリアビートル』を比べると、複数の登場人物から描く群像劇である点や殺し屋や裏社会の組織などの物騒な連中が多く登場する点は変わりません。
ただし、『グラスホッパー』と違って、登場人物の苦悩や人生観の描写よりも、エンタメ色がかなり濃くなっている作品です。伏線じゃないと思ったシーンが実は伏線だったなんて日常茶飯事。「新幹線」というクローズドな空間で、多重に伏線が散りばめられています。そして最終的には、広げに広げまくった風呂敷が余すことなくキレイにたたまれていきます。爽快感と疾走感に満ちた超エンターテインメント大作になっています👍
また、「東北新幹線」というクローズド空間だけでストーリーが完結する点も、この作品のミソになっています👍
物語の内容は?
『マリアビートル』について以下の順番でお話しします。
・概要
・登場人物
・あらすじ
概要
始発の東京駅から終点の盛岡駅までの2時間30分、東北新幹線の車内を舞台に殺し屋たちが繰り広げるノンストップ・サスペンス・エンターテインメント群像劇です。
物語は約6名の登場人物からの視点で展開されます。中身としては、登場人物全員が各々の事情で東北新幹線に乗り込みます。そして、全員とも各々の事情の中で話は終わる予定でした。しかし、互いが居合わせたことにより事態は急転。互いの事情が入れ混じっていき、新幹線内は不穏な空気に包まれていきます。
登場人物
主要人物を簡単に説明します。
○木村
警備員に努める”元”殺し屋。私生活では、妻と離婚。さらには情緒不安定でアルコール依存症になっており、酒に溺れた生活を送っている。
元妻との間に授かった6歳の息子と2人で暮らしている。しかし、その息子が「王子」と名乗る中学生にアパート屋上から突き落とされ、重態に陥っている。
王子が東北新幹線に乗車するという情報を聞きつけ、復讐のために単身で乗り込んでいく。
○王子
表向きは優等生の仮面をかぶった中学生。しかし、本性は他人を支配して弄ぶ悪魔の心を持ったサディスト。さらには、中学生とは思えぬ思考能力を兼ね備えており、多くの登場人物たちを翻弄する。
東北新幹線に乗り、復讐に駆られた木村を待ち受ける。
○檸檬と蜜柑
コンビで活動する殺し屋。2人とも長身で容姿が似ている。だが、血縁関係は存在しない。加えて、性格は真逆。
「機関車トーマス」を愛する口やかましいB型が檸檬であり、文学好き読書人の真面目系A型が蜜柑。
「峰岸」と名乗る裏社会のドンから、敵組織に拘束された息子の救出とトランクの奪還を命じられた。無事に息子を救出して、トランクも奪還に成功。息子とトランクを峰岸に送り届けるために東北新幹線へ乗り込んだ。任務完了が目前に迫っていたが、ここに来てピンチを迎えることになる。
○七尾
殺し屋業界で「天道虫」と呼ばれている男。ツキに見放され、やること全てが悪い方向に転げ落ちていく謎の特性を持った殺し屋。
東北新幹線に眠る、とある”ブツ”を奪取する依頼を請け負う。ブツを奪取して到着した駅で降りれば済むため、殺し屋にとっては簡単すぎる依頼だ。だが、そこで転げ落ちるのがツキに見放された殺し屋。簡単すぎる依頼が不運の連続へと変わっていくのだった……。
真梨亜
七尾の上司を務める女性。
あらすじ
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する。
マリアビートルの裏表紙より 引用
【本題】マリアビートルの主演俳優とは?
ここからが本題です。
『グラスホッパー』の続編にあたる『マリアビートル』。さて、実写キャストの主演は誰が演じるのか!?『グラスホッパー』で生田斗真さんや山田涼介さんが出演したからジャニーズ繋がりか❔いや、違います。世間の誰もが知る超ビッグな俳優です🔥映画好きなら1度は、この御方が主演を務めた映画を観たことは絶対あると思っても過言ではありません。むしろ、普段、映画を観ない方でも何の映画に出演したか分かるほどの知名度を誇ります👀
『マリアビートル』の主演を務める俳優は、この方です‼
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映画.comより 引用
『マリアビートル』の主演を務めるのは、ハリウッドスターのブラッド・ピットさんです‼
えぇっ!?
と、皆さんは声をあげましたよね(笑)
なんと、『マリアビートル』はハリウッドで映画化されることになりました👏👏👏
何事でしょうね(笑)一体、誰が予想できたでしょうか?
多分、1番ビックリしてるのは原作者の伊坂幸太郎さんではないでしょうか?まさか、東北新幹線を舞台にした自分の小説がハリウッドで実写化するなんて思いもよらなかったはずです。いや、そもそも自分の書いた小説がハリウッド映画になる予想がつく小説家なんていないか(笑)海外を舞台にした小説ならまだしも、バリバリの日本というロケーションにした小説がハリウッド映画になるとは誰もが想像すらしないでしょう。
もう、公開が待ち切れん……。
『バレット・トレイン』の現在
ハリウッド映画での題名は『マリアビートル』ではなく、『バレット・トレイン』になるそうです。
さて、この章では、映画『バレット・トレイン』について、現在明かされている情報をお伝えしていきます。
監督は誰❔
監督を務めるのは、あの”デヴィッド・リーチ”です。
「デヴィッド・リーチって、誰だ?」という方のために、主な監督作品を並べます。
●デッドプール2
映画をあまり観ない人でも「デッドプール2」か「ワイルド・スピード」の文字を見て、「あっ⁉あの映画か」となったことでしょう。有名な映画ですし、日本でも超ヒットしましたからね。
ヒット作を連続で生み出してきたデヴィッド・リーチ監督なら期待は大きいですね👍むしろ、安心感があります。果たして、リーチ監督は『マリアビートル』をどのように映像化するのでしょうか。
キャストは❔
現時点で決定されたキャストはご覧の通りです。
●アンドリュー・コジ
●アーロン・テイラー・ジョンソン
●ブライアン・タイリー・ヘイリー
●ザジー・ビーツ
●真田広之
●バッド・バニー
配役は❔
現在明かされているのは、以下の3人だけです。
●ブラッド・ピット→レディバグ役(原作の七尾に該当するキャラ)
●ジョーイ・キング→プリンス役(原作の王子に該当するキャラ)
●アーロン・テイラー・ジョンソン→タンジェリン役(原作の蜜柑に該当するキャラ)
あのブラッド・ピットがツキに見放された殺し屋・七尾を演じるとは⁉劇中で、不運に見舞われた際、額に手をあてながら「oh…」とか言いそう(笑)
原作では男子中学生である王子が女性キャラに変更されています。女性版・王子はどんな怪物で描かれるのか楽しみですね。
注目キャスト
配役は決まってないですが、個人的に注目しているキャストをお話しします。
Wikipediaより引用
皆さんお馴染み、ハリウッドで活躍する日本俳優。
「ハリウッドの真田広之さん=アクション」のイメージが強いので、真田広之さんも殺し屋の役を演じるのではないかと思います。レディバグ役のブラッド・ピットと絡んで、目のご馳走を楽しみたいです(笑)
Wikipediaより引用
世界の歌姫が参戦。えぇっ⁉
『バレット・トレイン』関連のニュースを眺めると、レディー・ガガは端役なのだそうです。でも、絶対に目立つでしょ(笑)あれだけアーティスト界で圧倒的な存在を放つ歌姫なら、端役でも記憶に残ることでしょう✨『アリー/スター誕生』で主演を務めた女優を端役にキャスティングするなんて、この映画は三谷幸喜さんの監督作品でしょうか(笑)
おわりに
ということで、『グラスホッパー』および続編の『マリアビートル』を語りました。『グラスホッパー』の続編が製作決定と聞いて、瀧本監督が再び製作するのかと思いましたけど、まさかのハリウッドとは驚き👀「日本産の原作をハリウッドで映画化して大丈夫?面白いの?ハリウッド版ドラゴンボール、振るわなかったじゃん?」と心配の声もささやかれるとは思います。ですが、どう転ぶか見届けるのも一興でございましょう。
いや~、今から公開までが待ち遠しいですね✨首をなが~くして待ってます🦒
この記事を読んで、少しでも『グラスホッパー』および『マリアビートル』に興味を持っていただければ私は嬉しいです。両作品とも、物騒な世界を舞台にしながらも、人間味に溢れた登場人物とその人々の人生観、そして断片的だった話のピースが繋がっていく様はエンターテインメントとして十分なワクワク感があります。ぜひ、「伊坂ワールド」の扉を開いてみてください🚪💨