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【決定】2020年公開のベスト映画トップ10

はじめに

言葉に宿る煉獄杏寿郎の魂 劇場版『鬼滅の刃』ストレートな台詞の数々 ...

 

   2020年中に私が観た映画、数えてみたら区切りよく10本だった

                   

         じゃあ、10位から1位までランク付けするか

 

 

 そんなノリでこの記事を書いていきます✍なお、作品のオチなどに関するネタバレは一切しません。まだ観てない方もご安心ください。

 

 

 2020年は、コロナウイルスの影響により、公開予定作品が来年に延期されるなどといった措置が取られたため、例年よりも公開作品が少なかったのかと思います。そんな中でも、映画業界は大盛り上がりでした。

 

👇盛り上がった理由はコレ

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

 

 「2020年の映画→『鬼滅の刃 無限列車編』」と連想する方が大多数でしょう。この記事を書いてる時点で『鬼滅の刃 無限列車編』は、あの宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の国内の歴代収入を抜き、1位に輝きました。1位となった後でも、のべ観客動員数はうなぎ上りです。鬼滅フィーバーであり、映画フィーバーでもありました。

 

 

 さて、2020年の映画界は「鬼滅一色」みたいな空気がありますが、他の作品も全然負けてはいませんよ💨

 

 というわけで、2020年ベスト映画トップテンを発表していきたいと思います。

 

 

 ちなみに、私の「面白い映画」の判断基準は以下の3点です。

 

①ストーリー展開重視

 

②面白い以外の感想が生まれる

 

③作品を構成する要素がモリモリ存在する

 

 上記の判断基準に沿って、順位をつけます。

 

 

 

 また、各作品ごとに以下の内容を話していきます。

 

①概要

 

②あらすじ

 

③感想

 

 では、10位から順番に発表していきます💨

 

 

第10位

事故物件 恐い間取り - 作品 - Yahoo!映画

 

 第10位は、『事故物件 恐い間取り』です。

 

①概要

 8月28日に公開された、亀梨和也さん主演のホラー映画です。

 「事故物件住みます芸人」と有名なお笑い芸人・松原タニシさんがご自身の実体験を基にした著書『事故物件怪談 恐い間取り』をホラーテイストマシマシでアレンジした作品です。

 

②あらすじ

 亀梨和也さん演じる、売れないお笑い芸人・山野ヤマメ。日々の芸人生活に悪戦苦闘する中、突如としてTV出演が舞い降りて来ました。しかし、そのTV番組は「事故物件に住むと、どんな怪奇現象が起こるのか?」という内容でした。番組のプロデューサーは山野に「実際に事故物件に住んで撮影してほしい」と言って撮影用のカメラを渡します。なんとしても売れたかった山野はカメラを受け取り、事故物件に住み始めました。「本当に怪奇現象なんて起きるのか?」と半信半疑のまま撮影を始めた山野でしたが、待ち受けていたのはこの世のものとは思えない恐怖だけでした。

 

③感想

 実は私、怖いものが苦手です。見たら心臓が止まるのではないかとビビりです。

 この作品は、松原タニシさんの実体験を基にした作品と聞いたので、「現実世界で起きた現象なら怖くないだろ。そもそも、松原さんご自身がピンピン生きてるし。まあ、大丈夫だろ」と余裕をこいで映画館に足を運びました。こうして、私のホラー映画劇場観戦デビューを飾りました。

 

 私、ホラー映画をナメてました。この作品、普通に怖かったです。(ホラー映画好きからすれば、この作品のホラー度はかなり低いらしい…なんてこった💧)

 私がホラー映画に対する耐性が皆無なのもありますが、終始ビビりながら観てました。視覚的にも聴覚的にも恐怖演出が満載です👻小学校低学年以下が観たら、ギャン泣きしてオシッコ漏らしそう。そして、劇場スタッフの皆さんは何度も床磨きをするハメにあったことでしょう。この作品、どうやらPG12指定にもなっておらず、全年齢対象となっているらしいです。だとしたら、この作品の唯一のミスは「お子様連れの保護者の方は、事前にオムツをはかせて来場してください」と注意書きをしなかったことでしょう。まことに遺憾。

 

 「怖い」しか感想を言ってませんが、笑えるポイントもありました👇

 それは、主人公の山野ヤマメは松原タニシさんをモデルにした登場人物である点。あの松原さんを僕らのアイドル・亀梨和也様が演じているってだけで、もう十分面白いですよね(笑)スクリーンに亀梨さんが映ると、「これ、ホントはタニシさんなんだよなあ」と思いながら観てました。

 他にも、主人公・山野へ嬉々としながら事故物件を紹介する不動産屋を演じた江口のりこさんのちょっとサイコじみた感じも笑えました。

 

 あと、この作品を観たら、事故物件の知識が身につきます(笑)

 

 

第9位

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』ブルーレイ&DVDリリース

 

 第9位は、ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』です。

 

①概要

 3月20日に公開されたマーゴット・ロビー主演のヒーロー(?)アクション映画です。マーゴット・ロビーはDCユニバースシリーズの第3作目『スーサイド・スクワッド』同様にハーレイ・クイン役を続投します。

 DCユニバースシリーズの第8作目にあたる作品です。アメリカン・コミックの『バース・オブ・プレイ』が原作となっています。

 

②あらすじ

 悪のカリスマ・ジョーカー。そして、その恋人であるハーレイ・クイン。2人は、アメリカのゴッサムシティ犯罪史上最悪のカップルです。が、そんな2人が破局してしまいました。

 破局したハーレイはカサンドラと名乗る女の子と出会います。カサンドラは、ユアン・マクレガー演じるゴッサムシティの大悪党・ブラックマスクから命を狙われていました。カサンドラを守るため、ハーレイのもとへ一癖も二癖もある個性派スーパーウーマンたちが集まってくるのでした。

 

③感想

 この作品を一言で表現するなら、頭カラッポにして楽しめるブッ飛びエンターテインメントです。ハーレイの仲間たちや敵キャラクターたちは個性派キャラしかいないので、キャラクターたちの掛け合いやアクションを笑って楽しむキャラクター像重視の作品だと思います。しかも、この作品に出てくるハーレイ・クイン以外のキャラはDCシリーズにおいて初登場となるキャラばかりですので、DCシリーズを予習する必要はありません。DCシリーズを観てない、またはアメコミヒーローを観てない方でもこの作品単体だけで十分に楽しめます。

 

 なぜか、マーゴット・ロビーハーレイ・クインを見ていると、タレントのローラさんをなぜだか連想してしまいます。(そんな方いないでしょうか・・・)

 

 あと、個人的に驚愕したのが、『スター・ウォーズ』エピソード1~3で私の大好きなキャラであるオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーサイコでクソ野郎な敵のボスキャラを演じていた点ですね。もう、びっくり仰天ですよ。暗黒面に呑まれ、シスとなってしまったのでしょうか?スター・ウォーズ』エピソード3の最後でアナキンに向けた言葉をそっくり返してやりたいぐらいです。

 

第8位

映画『サイレント・トーキョー』公式サイト

 

 第8位は、『サイレントトーキョー』です。

 

①概要

 12月4日に公開された、佐藤浩市さん・石田ゆり子さん・西島秀俊さん等々が共演したサスペンス映画です。

 原作は、篠原涼子さんが主人公を演じた大人気ドラマ&映画『アンフェア』シリーズの作者として知られる秦建日子さんの小説『And so this is Xmas』です。

 

 この作品、簡単にまとめると「犯人だ~れだ?」みたいな話の展開に加え、登場人物たち各々の思いが交錯していく作品になっています。

 

②あらすじ

 一応書きますが、この作品は全くをもって前知識不要の映画です。この作品は話の展開が登場人物たちの数少ないセリフと行動で繋がれ、観てる人に「犯人は誰でしょうか?事件の真相は何でしょうか?」と推理させるような演出になっています。ですので、何も知らずに観ても話が理解できると思うので、事前にあらすじを知る必要はないかと思います。

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 「恵比寿に爆弾を仕掛けた」。とあるテレビ局に一本の脅迫電話が届きました。テレビ局の社員である井之脇海さん演じる来栖は先輩の高沢と共に半信半疑で現地へ向かいます。現場は大規模な商業施設でした。現場に到着すると、来栖と高沢はベンチに座っている石田ゆり子さん演じる一人の女性に呼び止められます。「ベンチの下に爆弾がある」と言われ、半信半疑だった来栖と高沢は目を覚まします。そして、ベンチ近くのゴミ箱が爆発し、施設内は大パニックに。さらには、犯人から新たな爆破予告の犯行声明が発表され、東京は爆破テロの魔の手から怯えることなりました。

 爆破テロの恐怖が渦巻く中、西島秀俊さん演じるタバコを加えた姿がステキな刑事の世田、中村倫也さん演じるちょっとワケありな企業家の須永、佐藤浩市さん演じるよく分からん謎の男、広瀬アリスさん演じるイマドキ風のOLチャンネーの思いが爆破テロを通して交錯していきます。

 

③感想

 めちゃくちゃ謎めいたまま話が進んでいきます。登場人物たちの言動も少ないため、この作品で映る場面のほぼ90%くらいは観る人の解釈に委ねる作品となっています。ですので、「一体、誰が犯人なのか?こいつか?」と疑ったり、「この人物は一体どんな思いでこの行動を取っているのか?」と登場人物を考察したりといった具合で終始展開されます。つまり、映像を観ながら解釈していく楽しみを見出せる方には大いに面白いと思える作品だと思います。

 逆に、それが出来ない方にはキツイ作品です。映画レビューサイトを覗くと、この作品に最低評価をしている方の中に「話がよく分からなかった」や「登場人物に感情移入できなかった」といった感想が目立ちます。(むしろ、それしかない。)じゃあ、この作品が「難解な映画」に値するかというと、それは言い過ぎです。仮に、「難解な映画」に認定されたとしても、めちゃめちゃ易しい難易度になります。なので、そんなに身構えることのない作品です。

 

 個人的には、謎を置いたまま進むダークな雰囲気はかなり好きでした。

 

第7位

映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』公式サイト

 

 第7位は、スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』です。

 

①概要

 2月21日に公開された千葉雄大さん主演のサスペンスホラー映画です。キャストは千葉雄大さんの他にもアイドルの白石麻衣さん、そして「スマホを落としただけなのに」シリーズファンにとっての王子様・成田凌さんも前作に続いて登場します。

 ストーリーは2018年11月2日に公開された前作『スマホを落としただけなのに』の続編です。

 

②あらすじ

 すいません。どう頑張っても書いても私の文章力では前作『スマホを落としただけなのに』のネタバレを含んでしまいます。ですので、この作品だけは以下の一言で終わらせます。(別に書くのが面倒なわけではない。)

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 前作同様、スマホを使った犯罪が発生したから解決に乗り出していくついでに人間模様が書かれる話。

 

③感想

 前作は主人公が見知らぬ何者から徐々に追い込まれていく展開で、目に見えない恐怖がつきまとうホラー色が強めの作品でした。が、今作は人間同士の戦い(だまし合い?)による駆け引き多めの展開だったので心理バトル系のサスペンスに近いものがありました。近い作品を挙げるとするなら、デスノートでしょうか。

 前作は誰でも気軽に観れるホラー映画みたいな印象を受けたので、今作も同じノリなのかと思っていましたが、まさかこんなに何重にも網が張られた心理戦みたいな作品だったのは予想外でした。「犯人は誰なのか?」と推理する楽しさもありますし、登場人物の動向ひとつとっても無駄なアクションがないので最初から最後まで飽きずに観ることができます。

 

 個人的には、頼りない警察官の上司役を演じた「ずん」の飯尾さんが箸休め的存在となっており、妙に作品の緩急を生んでいるのが笑えました。

 

第6位

映画『仮面病棟』Blu-ray&DVD2020年7月3日発売決定【先着購入者特典 ...

 

 第6位は、『仮面病棟』です。

 

①概要

 3月6日に公開された坂口健太郎さん&永野芽郁さんダブル主演のミステリーサスペンス映画です。

 原作は現役医師であり小説家の知念実希人さんが執筆した同名小説であり、知念さんにとっては自身初の映画化小説となりました。

 

②あらすじ

 婚約者を事故で亡くした医師の速水(坂口健太郎さん)。そのショックから、速水は医師界から遠ざかっていました。そんな速水を見た婚約者の兄であり速水と同じ医師でもある小堺が医療現場復帰を促そうと一夜限りの宿直アルバイトを持ち掛けます。速水は承諾し、アルバイト先の病院へ行くことになりました。

 宿直アルバイト当日。速水は病院の院長と看護師2人と共に宿直をすることになりました。何も起きなければ時間が過ぎて終わるだけ。あるとすれば、せいぜい患者がナースコールを押すか目を覚まして院内を徘徊することぐらい。しかし、速水に待ち受けていたのは想像を絶する恐怖でした。

 突然、病院の外から、血を流した女子大生(永野芽郁さん)が助けを懇願しながら病院内に入ってきました。さらに、病院に入ってきたのは彼女だけではありませんでした。拳銃を持ち、ピエロの仮面を被った作業着姿の男が速水たちの前に姿を現しました。こうして、院内はピエロ仮面の男にジャックされ、恐怖の夜が幕を開けました。

 

③感想

 この映画は前知識ゼロでめちゃくちゃ楽しめます。むしろ、前知識ゼロで観た方が楽しい。予告編でネタバレまではいかないですが、ネタバレに手が届きそうな部分があるので、予告編自体も観ないことをオススメします。

 

 この映画は、

 

・物語の伏線

・登場人物の謎

・ピエロ仮面の男の目的

 

 これら3点が網目のようにからみまくる展開になっています。そう聞くと、複雑そうな話に思えますが、物語自体は誰でも楽しめる明快な内容になってます。観てる方に伝わりやすい演出になっているので置いてけぼりになりません。ミステリーサスペンスとして、絶妙なテンポで進んでいきます。ですので、謎解きやストーリー展開の面白さに楽に浸ることができます。1秒たりとも無駄なシーンがないので、視聴した際の体感時間はかなり短いです。

 

第5位

Fukushima 50 - 作品 - Yahoo!映画

 

 第5位は、『フクシマ50』です。

 

 東日本大震災の記述が含まれます。

 

①概要

 3月6日に公開された佐藤浩市さん&渡辺謙さんダブル主演のノンフィクション映画です。

 2011年3月11日、「東北地方太平洋地震」発生時に奮闘した福島第一原発の約50人の現場作業員を描く実話に基づいた作品です。

 

②あらすじ

 2011年3月11日、東北地方太平洋地震が発生しました。福島第一原発津波に襲われて浸水してしまいました。全電源が喪失し、原子炉の冷却が不可能となりました。冷却不能な状態が続けば、原子炉外に核燃料が漏れ出て東日本は放射線汚染に覆われる。東日本崩壊のタイムリミットが迫る中、福島第一原発の作業員たちは決死の手段に打って出ます。

 東日本の危機を救った約50名の福島第一原発作業員。国外メディアから「フクシマ50」と呼ばれた者たちの物語が明らかになります。

 

③感想

 多くの見知らぬ方々に自分は守ってもらっている。そう実感させられる作品です。震災発生の当日、私は東北地方に住んでいました。停電が起き、暗闇の夜を過ごしていた同時刻に命を懸けて守ってくれた人たちがいた事実に脱帽します。

 

 科学に関する専門用語が飛び交いますが、決して置いてけぼりになることはありません。むしろ、震災に対応する作業員の緊迫感や臨場感を生んでおり、作業員たちの奮闘が克明に伝わってきます。加えて、時間軸が基本的に現在軸だけの構成になっているため、ノンストップで話が進み、緊張感が緩みません。

 

 この記事のランキングでは5位という順位ですが、この記事で紹介する作品の中では、多くの方に1番観てほしい作品です。「私たちは守られた」という事実を知ってほしいです。

 

第4位

コラム/細野真宏の試写室日記】劇場版「鬼滅の刃」のメガヒットで ...

 

 第4位は、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』です。(これが1位じゃねーのかよ‼というツッコミはお止めください。キメハラ罪で訴えますよ(笑))

 

①概要

 10月16日に公開された大人気アニメ『鬼滅の刃』の劇場版です。

 

②あらすじ

 コミックス7巻の54話~コミックス8巻66話までの話。

 それ以上、語る必要はなかろう。

 

③感想

 ここも語る必要はなかろう。この作品が面白いことは多くの方々が承知済みなので、改めて私が話すことは時間の無駄でしょう。

 

👇ですので、私が気に入ってるシーンをコミックスから抜き出して貼ります

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番外編

 トップ3発表前の箸休めです。

 

 ここまで2020年公開の映画を並べてきました。ですが、私は2019年以前に公開された映画もDVDやリバイバル上映で観て来ました。せっかくなので、今年観た旧作で面白かった映画を何作品か簡単に紹介します。

 

番外編その1

新聞記者 - 作品 - Yahoo!映画

 

 2019年に公開された社会派映画『新聞記者』です。2019年度の日本アカデミー最優秀作品賞を受賞した作品です。残念ながら、松阪桃李さんが遊戯王カードをプレイするシーンは一切ありません。

 

番外編その2

Amazon | メメント [DVD] | 映画

 

 かの有名なハリウッド映画監督クリストファー・ノーランの第2作目の作品『メメント』です。物語が「オチ」からスタートし、最終的には「始まり」に戻って終わる。時間軸が逆行していく奇想天外で斬新な作品です。

 

番外編その3

映画『るろうに剣心』あの人も出ていた!シリーズ・キャストを順番に ...

 

 実写版るろうに剣心3部作。とにかく佐藤健殿がカッコイイ。居合道を習っている私としては、来世は佐藤健殿の顔を持って生まれて飛天御剣流を継承したいと思った。

 この映画を観た人がワンオクのファンになる確率は100%

 

トップ3発表前に…

 残りの3作品は、どの作品を何位にランク付けするか迷いました。(この記事を書いてる時点でも決めかねていました。)もう面倒だから、同着1位でいいぐらい。でも、4位以下まで決めてしまったから最後まで責務を果たします。

 

 

 ちなみに、4位以下の作品は以下のように決めました。

 

・『鬼滅の刃』がブッチギリの4位

・『フクシマ50』と『仮面病棟』は、どちらを上にするか迷った

・7位以下は僅差

 

 じゃあ、発表に移ります💨

 

第3位

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 第3位は、『罪の声』です。

 

①概要

 10月30日に公開された小栗旬さん&星野源さんダブル主演のミステリー映画です。

 小説家・塩田武士さんのベストセラーとなった同名小説が原作であり、実際に昭和時代に起きた未解決事件「グリコ森永事件」を題材にしています。

 

 この映画は第33回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞において作品賞を、小栗旬さんが主演男優賞に輝いており、早くも受賞歴が生まれました。

 

②あらすじ

 京都でテーラーを営む星野源さん演じる曽根俊也。ある日、家の中でカセットテープを見つけます。何気なく再生してると、幼き自分が何らかの文章を不器用に朗読する声でした。幼き自分が朗読したのは、まるで誘拐犯が被害者家族に対して身代金の受け渡し場所を指定するような文章でした。不審に感じた曽根は、ネットで調べます。到達したのは、昭和の迷宮入り事件の一つ「ギンガ萬堂事件」でした。犯人が身代金要求の場所指定のために使用した録音テープを再生してみると、その声は家のカセットテープと同じ声でした。つまり、幼き自分の声が犯罪に使われていたのです。

 一方同じ頃、大日新聞で記者を務める小栗旬さん演じる阿久津英士も「ギンガ萬堂事件」の特集を組むため、事件の真相を探ろうとしていました。

 2人は埋もれた事件の真実に手を伸ばしていくのでした。

 

③感想

👇もう既に別の記事で書いてます

e-maru.hatenablog.com

 

 ですが、改めて簡潔に述べます。

 

 

 この作品は以下2つの要素で構成されています。

 

①ミステリー

②人間ドラマ

 

 つまり、1つの作品で2つのジャンルを満喫できる主菜に主菜を重ねて上手くかみ合わせた作品です。

 この2ジャンルのバランスが絶妙です。未解決事件に迫るミステリー要素は謎が謎を呼んでは点と点が繋がっていく楽しみがありますし、犯人とその家族にスポットを当てた人間ドラマは熱くなるものがあります。ミステリーと人間ドラマをおいしいとこ取りした作品です。

 

第2位

TENET テネット』評価は?ネタバレ感想考察/伏線を解説!黒幕やニールの ...

 

 第2位は、『TENET』です。

 

①概要

 9月18日に公開された、ハリウッド映画界の巨匠であり映像の魔術師と称されるクリストファー・ノーラン監督のSF映画です。主演はジョン・デヴィッド・ワシントンです。

 

②あらすじ

 ジョン・デヴィッド・ワシントン演じるCIA工作員の名もなき男は、とある経緯を辿ってフェイと名乗る男からミッションを下されます。それは、「未来より訪れる敵から世界を救ってほしい」という内容でした。

 ミッションを請け負った名もなき男は、その後にとある研究室に案内されます。そこで見せられたのは、一つの銃でした。だが、その銃からは銃弾が発射されません。なんと、弾痕にめり込んである銃弾が銃口に引き寄せられたのです。<時間が逆行する>それが未来を戦争に晒す引き金になると研究室の女性から告げられます。

 逆行と順行が入り混じる時間の中、名もなき男は世界を脅威から救うことができるのか。

 

③感想

 訳わからんけど面白い

 観る人置いてけぼり前提

 だが、それでも面白い

 

 全然作品の内容が理解できなくとも楽しめる作品です。普通にすごくないですか。

 

 

 この作品を構成する要素は、主に以下の3つです。

 

①引き込まれる映像美

②世界観にマッチしたアクション

③考察および解釈を楽しめる複雑なストーリー

 

 上記3つを一遍に満喫してもいいですし、どれか1つに焦点を絞っても楽しめます。多岐に渡る楽しみ方を兼ね備えた反則級な作品です。

 ただ、上記の3要素のどれかに焦点を絞ったとしても、観終わった後にもう一度観たくなります。(実際、映画館へ何度も足を運んだ方が多く存在し、TENETカウンターなる概念が生まれてました。)

 

 特に繰り返し観たくなる要素は③ですね。

 

 なぜなら、この映画のストーリーは、

 

・描写が説明不足(良い意味で

・専門用語多すぎ(これも良い意味で

・時間軸メチャクチャ(当然、良い意味で

 

 となっています。「難解」です。良い意味で訳が分からんので、繰り返し観ては納得ゆくまで『TENET』の世界を堪能することができます。

 

 また、繰り返し観ても楽しめる要因が①の映像美と②のアクションが担っています。普通、いくら面白い映画といえども、さすがに何度も繰り返し観るのは飽きて辛くなり、耐久レースと化してしまいます。ですが、『TENET』は映像とアクションが美しさもありスタイリッシュであるため、何度観ようが辛くなりません。冒頭シーンの数分を繰り返して観るだけでも全然平気です。

 

 全体的にまとめると、この作品は観れば観るほど新たな発見が生まれて味を出すスルメのような作品です。

 

第1位

ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』公開日は1月10日に決定 ...

 

 第1位は、『パラサイト 半地下の家族』です。

 

①概要

 1月10日に公開された韓国のブラック・コメディスリラー映画です。

 

 第72回カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドール賞」を受賞した作品です。

 

②あらすじ

 父ギテク・母チュンスク・息子ギウ・娘ギジョンの4人で暮らすキム一家。家族全員が定職を持たない一家は、半地下で極貧生活を送っていました。

 ある日、息子ギウのもとに名門大学に通う友人が訪れて、とあるお願いをされます。そのお願いとは、「自分の代わりに家庭教師を請け負ってほしい」とのことでした。ギウの友人は家庭教師をしていたのですが、海外の大学へ留学することが決まったので、留学中で自分がこの国にいない間は代わりに生徒へ教えてほしいという経緯でした。

 代理の家庭教師を承諾したギウ。当日、友人が担当する生徒の家へ向かいました。担当する生徒の家は高級住宅地に位置し、大企業を経営する裕福な家庭でした。要するに金持ちの家です。そこでキム一家は極貧生活を脱しようと´´パラサイト計画´´を企てたのでした。だが、一家を待ち受けていたのは・・・。

 

③感想

 この作品、お弁当で例えるならば幕の内弁当です。

 ①の概要にある通り、「ブラック・コメディスリラー映画」と称される作品ですが、そのジャンルだけに留まりません。ブラックな笑いスリリング満点のストーリー展開の上に、登場人物たちの喜怒哀楽が入り乱れる豪華フルコースメニューです🍳さらには、半地下で極貧生活を送る韓国の情勢も描かれ、社会性も取り入れています。エンターテインメント作品でありながら、エンターテインメントの外にも位置しています。

 多岐のジャンルという具がたくさん詰まっているにも関わらず、内容はシンプルに表現されているため、前知識ゼロでも頭に苦労することなく入ってきます。

 あと、登場人物1人1人のキャラクター像が克明に表現されているため、キャラクター性も作り込まれています。

 

 改めて、この作品の要素をまとめると、

 

・コメディ

・スリラー

・社会風刺

・キャラクター性

 

 といったところでしょうか。

 

 やっぱ、幕の内弁当ですね。これだけ多くの要素をバランスよく混ぜ合わせたら、パルムドール賞をゲットするのも頷けます。

 

 1度観れば内容を理解できる難解な映画ではないですが、『TNENT』同様に何度も見返したくなる作品です。シンプルに面白いから。でもって、面白いだけでは終わらない。贅沢極まりない作品です。

 

さいごに

 というわけで、2020年公開のベスト映画トップ10でした。

 

 改めて、順位をおさらいしましょう。

 

1位  パラサイト 半地下の家族

2位  TENET

3位  罪の声

4位  劇場版 鬼滅の刃 無限列車編

5位  フクシマ50

6位  仮面病棟

7位  スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

8位  サイレント・トーキョー

9位  ハーレイ・クインの華麗なる覚醒

10位 事故物件 恐い間取り

 

 現時点での順位なので、見逃した作品を視聴したら、普通に順位は変動すると思います。

 

 2020年はコロナウイルスの影響により、数多くの作品が公開延期となり、映画業界は落ち込むなんて予想を立てた方もいました。が、そんなことはありませんでしたね。鬼滅の刃フィーバーはもちろんのこと、『パラサイト』や『TNENT』等の伝説(?)となった作品もこの世に現れました。「例年よりも公開作品少ないけど、名作は生まれたよ」って感じの1年だったのかと思います。

 

 さ~て、来年は『ブラック・ウィドゥ』や『るろうに剣心』等などの看板作が待っているので、来年も財布と相談して映画を観ようと思います👀

 

 それでは、さようなら✋